ダイヤモンドのグレードの見方について

●ダイヤのグレードを決める４つのＣとは？

▽ダイヤモンド鑑定書には、ダイヤモンドの品質が記載されています。（写真参照）

「重量」はカラット、「カラーグレード」は色、「クラリティグレード」は透明度、「カットグレード」は形。

いずれもアルファベットの頭文字が「Ｃ」なので、「４Ｃ」と名づけられています。この「４Ｃ」の評価で、ダイヤモンドの価格が決まります。

ダイヤモンド鑑定書のアップです。

●カラット（Carat/カラット）●

カラットは大きさではありません。重量をさします。（1.0ct＝約0.2g）
0.2カラット以上のダイヤは、世界の産出量の2％しかないほど貴重だそうです。

【プレゼントとして選ぶ際の目安】
10代、20代の女の子なら、愛らしい小粒のダイヤモンドでも問題なく似合うでしょう。
成人式のお祝いのような特別なジュエリーや、ある程度大人の女性に贈るなら、0.3ctあれば一生変わらない満足度で愛用していただけます。
将来的に「娘や孫に受け継いでいきたい」「彼女のエンゲージ/マリッジリングにダイヤモンドを移動させたい」ということになっても、0.3ct以上あればリフォームしやすいでしょう。

10代・20代の女の子なら愛らしい小粒のダイヤでも。（その方がいい場合も）
一生ものジュエリーとして贈るなら0.3ct以上がおすすめ。

●カラー（Color/色）●

無色の天然ダイヤモンドを「Dカラー」とし、以下アルファベット順「Zカラー」まで、わずかな黄色身の濃さに応じて等級づけられています。
ブルー、ピンク、パープル、レッド等の極端に希少性の高い天然ファンシーカラーを除けば、無色であればあるほど希少価値が高く、値段も高くなります。

【プレゼントとして選ぶ際の目安】
等級の違うダイヤモンドを並べれば色の違いを判別することは可能ですが、プレゼントとして贈るなら、一般的にＨカラー以上であれば、肉眼でじゅうぶんに美しい透明感を感じることができるとされています。
大きめのダイヤモンドを選んだので予算が厳しい…という場合は、カラーのランクはＧ、Ｈまで落としても構わないでしょう。

Ｈカラー以上であれば、じゅうぶんに美しい透明感を感じられます。

●クラリティ（Clarity/透明度）●

自然によって生み出された天然ダイヤモンドのほとんどには、通常キズや内包物（混ざり物）が含まれており、それがまったくないダイヤモンド（ＦＬ）を入手するのは非常に困難です。
内包物の大きさや含まれる位置によって、ＦＬ～Ｉ３にランクづけされます。

【プレゼントとして選ぶ際の目安】
肉眼ではＶＳクラスとＳＩクラスの内包物の差はほとんどわかりません。専用ルーペを持っている彼女に贈るのでなければ、ＳＩクラス程度のクラリティがあれば、じゅうぶんに感動を与えることができるはず。
ただ0.5ct以上の大粒ダイヤモンドだと、なんとなく輝きの違いを感じ取る人が数人に一人の割合でいるので、その場合クラリティは重要視したいところ。

ＳＩクラス程度のクラリティがあれば、じゅうぶんに感動を与えられる美しさ。

●カット（Cut/カットされた形）●

ダイヤモンドの形状を表すのではなく、カットがどれだけ正確で美しいかを判断するものです。
受けた光を100％反射させる「エクセレント」から始まり、６段階にランクづけされています。

【プレゼントとして選ぶ際の目安】
上記の３つのCは、自然に育まれたダイヤモンドの素質への評価なのに対し、４つめのＣ（カット）は職人の腕や店舗の価値が試される、４つの’Ｃ’のなかで一番優先させたい評価でもあります。
なぜなら、どんなに品質の良いダイヤモンドでも、カットが悪ければ、肉眼で低いランクのダイヤモンドに見えてしまうからです。
大切な女性に贈るのであれば、「GOOD」以上のものを選びたいところです。